なんか最近考えていたこと、もろもろ。
自分もキャリアについては悩んでいる人間の一人として、備忘として書いておこー。
** キャリアについて **
最初にプロパーで入った会社で、自分のやりたい仕事に関われる人は実は少ないと思います。
間違いを恐れずに言うと、それは、自分の会社の環境や関わった事業やプロジェクトにより、だいぶ結果が左右されるからです。
例えばですが、めちゃめちゃ好きな仕事だけど、上司が嫌なヤツだったら、それだけで台無しです。適職というのは色んな条件が重なって決まると思っています。だから、仕事内容はそこそこの満足しかないけど、職場にいる人は素敵な人ばかりで、楽しい、ということもありえるわけです。
ただ、「自分がビジネスパーソンとして一人前に成長できるか、良い経験ができているか」という視点でいうとまた異なるのではないでしょうか。
めちゃめちゃ苦しい・辛い経験が、のちのち仕事や人生において、大きな意味や経験になる人もいるからです。
じゃあ、仕事をする上で、何が大切かということを考えると、結局は目の前の仕事としっかり向き合うことが大事で、それが得意かどうかや、上司がどうか、ということを抜きにして、そこから何かの意味を見出そうとしないと、自分が損なわけです。
僕の場合、じつは今の仕事は、いわゆる”天職”と呼べるものではないと思っています。でも、沢山のことを学べるし、自分の成長も感じれているし、会社のことも好きなので、とってもhappyです。もちろん、辛いことも大変なことも沢山あるけど、それは解決する問題が大きいだけで、組織や人に対する不満はありません。
という意味では、挑戦するもの、イコール、学びの対象が無くなったら、それは僕にとっての、転職のタイミングだと思います。会社が嫌いになるから、転職するということは、今の会社ではないような気がしています。
天職に出会うためには、楽しいことだけでなく、苦しいことも、経験しないと出会えない気がします。
じゃあ、今の仕事で、苦しいと感じる瞬間を乗り越える方法、ってなんだろうかと考えると、唯一あるのは、「こだわること」だと信じています。楽しいだけなんて、仕事では絶対ないし、ほとんどのことは、こだわれば楽しくなります。
でも、あまりにも興味がなさすぎて、仕事が手に付かないことあります。でも、それは入る会社を間違えたのではなく、入った会社の仕事が、たまたま自分に合わなかっただけです。そんなことはいくらでもあります。
入社前に、自分が会社に求めていたもの(興味の対象に関われる度合い、自分の成長、報酬、会社のネームバリューなど)を得られるメリットと考えたとき、それが実際入社してみると、発生するデメリット(負の要素)の方が、思いのほか強ければ、最終的には天秤にかけるので、その会社でずっと働くのは難しいかもしれません。
それはもう、はっきり言って、「運の域」です。
汚い言い方をすると、企業は自社で通用する素質を持つ学生が欲しいだけですから、優秀な人であれば、本人の志向性に関わらず、ぽろっと採用します。(ある程度、有名な企業であれば、ネームバリューがあるので、本人も多少仕事が苦しくても、対価(お金や精神的な報酬)がちゃんとあるし、辞められません。自分が家庭を持てばなおさらです。これが大企業によくある”中毒症状”です。)
でも、企業側が見落としがちなことがあります。それは、優秀な人がせっかく入社してくれても、それはその人が、長く会社で働いてくれるかどうかを、必ずしも保証しません!
実際は、優秀だけど志向性に合わないから、辞めていく人なんて、いくらでもいます。(もちろん、一部のちゃんと考えている企業は、自社に合わない人、お互いにとって不幸な採用になるひとは、取らないはずですが。)
もし自分が、今の会社に合わないなと思うなら、「あー合わなかったな」と思って、その会社を去っていくだけではあまりにも寂しいですし、本人が損です。
大切なのは、自分はなぜこの会社に合わなかったのか、しっかりと向き合うべきだと思います。そしてキャリアを長い目で見て、修正していくことだと思います。
次は、こういう業界で、こういう仕事で、こういう雰囲気の会社なら自分に合うのではないかと、考えてみることです。じゃないと、同じことの繰り返しになっちゃいます。
そういう、キャリアのPDCAを回せないと、いつまで経っても、充実感も仕事のやりがいも感じられないんじゃないでしょうか。
僕が、そこそこ今の会社で、満足しているから、こんな偉そうなこと言っているわけじゃありません。
僕は、いまの現状にも満足してないし、自分自身まだめちゃめちゃ未熟で、考えられていないことも沢山です。この会社に入って、辛いこともありましたし(楽しいことももちろんありましたが)、精神的に腐りそうになったこともありました。でも、そこで腐っても、何も始まらないことだけは確かです。
結局は、自分の人生は自分でしか生きれません。
人は助けてくれるけど、その好意をエネルギーに変えるのは自分です。僕も、毎日、電車に乗りながら将来のこと、いまの仕事のこと、そればかり考えています。自分の中で葛藤やゆらぎがなくなったら、それは自分の衰退になります。
悩むから成長するんだと思います。ストレスがない人は、成長しません。イチローだって悩むと思いますよ。でも彼は、そこに浸りません。努力しますし、次どうすべきかいつも野球のことばかり考えていると思います。
まあ、長々と書きましたが、結論としては
「キャリアは自分の経験を糧にして、作っていくもの」だということです。
意味のない経験なんか絶対ありません。
意味を見出す人と、見出せない人がいるだけだと思います。
できれば、自分も意味を見出せる人間になりたいものです。