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当面の目標が見つかった今日この頃。このブログを通じて、成長の軌跡をレポートできればと思います。


by hiromasa825
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コタツみかんの収益

どの会社でも、業界でもそうですが、人を育てるってのは、企業経営において最上位概念として、一番大切な要素なんじゃないでしょうか。

と、ふと今日思っちゃいました。

キャリアパスの一環として、この会社でこれができればいいや、とか、プロフェッショナルとして一定の決められた範囲内でのアウトプットが求められる業界、を除けば、人を育成し伸ばしていくというのは長期的な企業経営においては最も大切です。

なぜなら、長期投資しないと、長期回収できないからです。

要は、ゆっくり育てないと、たくさん実らないのですね。売上を急ぐと、短期回収に走りがちですが、それだと安定収益源には、いつまでたってもならない。

だから、短期回収をしようとする企業は、常に忙しい。いつまでたっても、こたつみかんにならない。という負のスパイラルになります。

しかし、そのような判断になってしまうのは、おそらく上の人(社長や役員)の頭が悪いとか、判断力が鈍いからなどではなく、単純に上の人にその分野の知識や経験がないからだと思います。その業界の知識をベースとした深い洞察力がないと正しい事業判断はできませんね。あとは、その事業があまり好きでないとか。たまたま体調が悪くて、良い判断ができないとかもあるでしょうが。(これは論外ですが)。

じゃあ、現場はどうすればいいかというと、現場でできるだけのことはまず必死で頑張ること。そして、判断はお客さまにして頂くと言うこと、でしょうかね。

要するに、上司の顔色見たり、上司が納得するのがゴールじゃなく、顧客が納得するのがゴールだと言うこと。まあ、顧客に嫌がられたら、救いようがありませんけど。

でも大企業だと、顧客にメッセージや価値が届く前に、内部(社内)で事業可否の判断がまずはくだるんでしょう、おそらく。そうすると、ある程度大きな企業では、社内での根回しや、プレゼンや説明の仕方が下手だと、それだけで企画がぽしゃってしまうんですね。その割りに、挑戦しろとか、革新的なことをやれとか言われるから辛いんでしょうけど。

うちはベンチャーなので、お客様を向いて仕事ができやすい環境はあります。上司がお客さんに近い部分にいるので、なんなら直接お客さんから上司を説得してもらえるので、やりやすいです。上司の判断の間違いはお客さんが直接正すということだってできます。普通の会社なら、役員をお客さんの前に連れて行くなんて、できないでしょうからね。

ただし、ベンチャーは短期的な利益追求と、長期的な安定収入の両方を求めることになるので、教育という観点が抜けやすい。これはありますね。すぐに結果を求めるところに、人の育つ余地が奪われてしまうんでしょうね。

人を育てながら、大きな事業も生み出すというのは、本当に大変ですが、その両輪をいつも意識しないと、人が育たない→事業も生まれないというスパイラルから抜け出ることは厳しい。人を育てることは先だというのではなく、両方を意識しないと、”こたつみかん”はいつまで経っても無理ですね。

まあ、それは環境面ですから、転職や転属しないかぎり変わりません。だから、お客さんを向いた仕事をするのがまずは大事かな、という結論です。
by hiromasa825 | 2009-10-14 19:17 | 今日の所感