仕事メモ(個人の生産性向上のために)
2008年 12月 02日
忘れないうちに、仕事(企業内のナレッジマネジメント・コミュニケーション)に関するメモ。
1.システムによるナレッジマネジメントは、本質的な改善策にはなりにくい
システムを導入して、それを使ってナレッジ共有するという理想は昔からある。でも、究極のナレッジ共有ツールと言われるものはない。グループウェアや社内ポータルを使い倒し、リアルでも運用方法をしっかり定めている企業でさえ、そのシステムの成果は、ある人の知識や経験を他者が一面的に共有することに過ぎないものになっている。それを継続的に個人の生産性向上に結びつける仕組みがなくては、意味のないものになる。
例えて言うなら、いくら本を読んでも、いくら優秀な人のブログエントリーを読んでいても、それはきっかけに過ぎなくて、そこから自分でも実践して、失敗して、学んで、次にはできるようになって、といったサイクルなしには、真に体得したということにはならないということ。社内ブログ・SNSで目指すなら、個人のナレッジ共有でなく、ベストプラクティス達成までの過程(ストーリー)の共有は多少意味があるが、それでも、上記の成果以上のものはもたらしにくいのかもしれないと思う。
2.システムの役割は人の業務を助けるもの!
人は、自分の大切な業務に時間を割きたいという前提がある。だから、所属する組織に真に貢献するには、雑用業務は、それを専門とする担当者に処理をしてもらうか、それをやってくれるシステムに業務をお願いするほうが良い。だから、グループウェアは、スケジュール共有、勤怠管理、ワークフローなど、すべてリアルの世界に存在ものがWEB化しただけだ。人が介す必要性が低いものはシステムでやったほうが、情報の正確性も保管性も向上する。
・・・となると、システム導入や運用の最適化をどんなに向上させていっても、そこで働く人の生産性が飛躍的には高まらない、という結論になっていく。結局は、昨今のナレッジツール(グループウェア、エンタープライズサーチ、社内ブログ・SNS)は企業の中の活動が多少効率化することはあっても、生産性が何倍にもなったり、コストが何十分の一になったりすることは、ほとんどないのではないだろうか。
ただし、システムで業務効率化を行うのであれば、社内のエキスパートを探す仕組みや、Q&Aの仕組みから業務改善効果を明確化する仕組みというのは、大企業を中心に意味があるものになるかもしれない。社員間の距離感、立地的な制約埋めるツールという観点で。
そして、個人の生産性を高めるためには、やはり、その人の役割分担やキャリアの志向性に合った業務を任せるという観点が、もっと見直されても良いと思う。現在の社内の人材の配置や仕事の分担は、絶対に最適化されていない。ここを最適化することは、その会社の人事や転職コンサルタントがやることかもしれないが、より個人が自分の好きな仕事を追及するには、キャリア計画の見直しや社内での業務内容のマッチング率の向上など、いろんなことができそう。
・・・と、ここまで来て、結局はシステムでは希望がないんかい!、という寂しい結論になりそうなので、もう少し、KMの成功事例や最新ツールの研究も行いつつ、結論に迫っていきたいと思う。
【参考】
「ナレッジマネジメント~その背景と仕掛け」
http://www.myilw.co.jp/publication/pdf/36_02.pdf
「ナレッジ・マネジメントはなぜ困難か」
http://brevis.exblog.jp/6717711/
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1.システムによるナレッジマネジメントは、本質的な改善策にはなりにくい
システムを導入して、それを使ってナレッジ共有するという理想は昔からある。でも、究極のナレッジ共有ツールと言われるものはない。グループウェアや社内ポータルを使い倒し、リアルでも運用方法をしっかり定めている企業でさえ、そのシステムの成果は、ある人の知識や経験を他者が一面的に共有することに過ぎないものになっている。それを継続的に個人の生産性向上に結びつける仕組みがなくては、意味のないものになる。
例えて言うなら、いくら本を読んでも、いくら優秀な人のブログエントリーを読んでいても、それはきっかけに過ぎなくて、そこから自分でも実践して、失敗して、学んで、次にはできるようになって、といったサイクルなしには、真に体得したということにはならないということ。社内ブログ・SNSで目指すなら、個人のナレッジ共有でなく、ベストプラクティス達成までの過程(ストーリー)の共有は多少意味があるが、それでも、上記の成果以上のものはもたらしにくいのかもしれないと思う。
2.システムの役割は人の業務を助けるもの!
人は、自分の大切な業務に時間を割きたいという前提がある。だから、所属する組織に真に貢献するには、雑用業務は、それを専門とする担当者に処理をしてもらうか、それをやってくれるシステムに業務をお願いするほうが良い。だから、グループウェアは、スケジュール共有、勤怠管理、ワークフローなど、すべてリアルの世界に存在ものがWEB化しただけだ。人が介す必要性が低いものはシステムでやったほうが、情報の正確性も保管性も向上する。
・・・となると、システム導入や運用の最適化をどんなに向上させていっても、そこで働く人の生産性が飛躍的には高まらない、という結論になっていく。結局は、昨今のナレッジツール(グループウェア、エンタープライズサーチ、社内ブログ・SNS)は企業の中の活動が多少効率化することはあっても、生産性が何倍にもなったり、コストが何十分の一になったりすることは、ほとんどないのではないだろうか。
ただし、システムで業務効率化を行うのであれば、社内のエキスパートを探す仕組みや、Q&Aの仕組みから業務改善効果を明確化する仕組みというのは、大企業を中心に意味があるものになるかもしれない。社員間の距離感、立地的な制約埋めるツールという観点で。
そして、個人の生産性を高めるためには、やはり、その人の役割分担やキャリアの志向性に合った業務を任せるという観点が、もっと見直されても良いと思う。現在の社内の人材の配置や仕事の分担は、絶対に最適化されていない。ここを最適化することは、その会社の人事や転職コンサルタントがやることかもしれないが、より個人が自分の好きな仕事を追及するには、キャリア計画の見直しや社内での業務内容のマッチング率の向上など、いろんなことができそう。
・・・と、ここまで来て、結局はシステムでは希望がないんかい!、という寂しい結論になりそうなので、もう少し、KMの成功事例や最新ツールの研究も行いつつ、結論に迫っていきたいと思う。
【参考】
「ナレッジマネジメント~その背景と仕掛け」
http://www.myilw.co.jp/publication/pdf/36_02.pdf
「ナレッジ・マネジメントはなぜ困難か」
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by hiromasa825
| 2008-12-02 17:11
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