映画 『おくりびと』
2008年 10月 27日
『おくりびと』
監督: 滝田洋二郎
脚本: 小山薫堂
撮影: 浜田毅
音楽: 久石譲
【キャスト】本木雅弘、広末涼子、山崎努、余貴美子、杉本哲太、峰岸徹、山田辰夫、橘ユキコ、吉行和子、笹野高史
映画を見る人には大きく2つのタイプがありますね。
一つは、映画のストーリー(物語)を追って、そのものに面白みや何らかの意味を見出す人。
そしてもう一つは、映画の展開や描写方法、配役などを重視する人。
自分は、確実に後者だ。
その視点でいうと、この映画はちょっと残念だった一面も。主人公演じる本木・広末夫婦の仲があまりに重厚感がなかった。ちょっとうすっぺらかった。そういう意味では脚本が微妙だったのかもしれないが、この映画で脚本をつとめている小山薫堂は、テレビでは料理の鉄人や世界遺産を作った実力派。今回は初の映画の脚本ということだったので、そこはしょうがないのかもしれない。
と、いちゃもんを付けつつも、
ストーリー(物語)はとても良かった!!この映画の元になっている話の題材はとてもいいものだと思う。納棺師なんて職業があるのも僕はまったく知らなかった。この映画を見て初めて知った。あと、配役では山崎努、余貴美子は”はまり役”、笹野高史は相変わらずサブ役が似合う。本木雅弘は好演。
映画館の中では、みんなすすり泣く声がずっと聞こえてた。でも悲しみ一辺倒の作品ではなく、笑いの要素も入ってて飽きさせない展開を作っているのはさすが小山氏。
一番、この映画で自分自身が感動したのが、自分の娘を納棺する前に、納棺師が化粧をするシーンだ。化粧をした娘を見て、お母さんが「うちの娘はこんな顔じゃありません、やり直して!」と叫ぶシーンがあるのだが、なんともこの職業の辛さや責任の重さを感じたのだ。
人の命の儚さ、死の重み、それがとても伝わってくる作品で、僕らの世代も含め、ぜひ若者には見てもらいたいと思える作品だ。ヤフー映画ですっごい高評価を得ている本作品だが、この映画のすごさはそういった死とか、とても重い・辛くなりそうなテーマを、前向きに描いている点じゃないかと思う。映画の中で、死んでしまったお父さんにキスマークを付けて家族で笑っているシーンに監督の想いが投影されているように思う。映画を見終わった後、なんだか晴れやかな気持ちなのは僕だけではないだろうと思う。
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映画を見た後は、もつ鍋を食べた。やっぱり冬は持つ鍋ですね。ひさびさの外食で美味しかった。んで、もつ鍋屋に行く前に時間があったので、寄ったケーキ屋さんがここ!
キルフェボン銀座
王道のフルーツタルト
ティラミス(正式名称はもっと長かった。なんたらのティラミス、忘れた)
行ったことない人はぜひ行ってみてください。お値段はちょっと高めだけど(と言ってもケーキなので大したことないが)、ここのタルトはやっぱり美味しい。京都ではちょくちょく行っていたのと、代官山店は1回こっちでいったが、銀座店は初めてだった。銀座店は2階がカフェスペースになっててお茶が飲める。雰囲気もとても良さそうだったのでぜひおすすめ!
http://www.quil-fait-bon.com/ginza/ginza.html
最近はケーキばっかり食べてます、でも相変わらず太りません。体質ですから。
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by hiromasa825
| 2008-10-27 00:03
| 映画の紹介